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2025.02.21

観のがせない感動大作に深化!『オイディプス王』本日開幕!

ギリシャ悲劇の最高傑作『オイディプス王』は、演劇ファン以外の方々にも訴求するエンタテインメント悲劇に進化しました!時代を超えて胸に迫る人の世の不条理、不合理、愛。三浦涼介は、三浦涼介以外にオイディプス演者は考えられないまでに進境、共演陣25名と共に作品を深めています!

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撮影:阿部章仁

これまでのギリシャ悲劇のイメージを覆すエンタテインメント悲劇が誕生します!強靱で繊細で美しく、よどみなく膨大なセリフを明晰に放つオイディプス(三浦涼介)にご期待ください!他にも渾身かつ細やかな表現で観客を圧倒するであろう出演陣による壮大な感動作!コロス含め最高の出演陣による衝撃の大作をお観逃しなく!

『オイディプス王』は、解りやすく求心力の強い作劇で、眼も耳も捉えて離さず、悲劇でありながら魅力的でドラマティック!老若男女どなたでも、初めて観劇なさる方にも演劇の醍醐味をご堪能いただける作品です。日本でも多彩な俳優陣が挑んできた本作は、一昨年パルテノン多摩がリニューアルオープン1周年記念企画として上演し大好評を博し、この度も魅力的なキャスト、スタッフが集結しています!

先王ライオスの妻で、オイディプスの母、後にオイディプスの妻となるイオカステは、23年の公演同様に元宝塚歌劇団トップスターで退団後も舞台を中心に活躍する大空ゆうひ。イオカステの弟クレオンは進境著しく、1月末に第五十九回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞した岡本圭人が務めます。
また、預言者テイレシアス役は、所属の文学座その他の秀作舞台で常に高い評価を受ける浅野雅博(今月末に第32回読売演劇大賞 優秀男優賞受賞が決定)。オイディプスの出生の秘密を知る羊飼い役に表現力と存在感に優れた外山誠二、 コリントスの使者役は、蜷川幸雄氏演出作に欠かせない存在で、現在も幾多の舞台で実力を示す大石継太が新たに加わり、新風を吹き込んでいます。そして神官と使者の二役を担うのは高い演技力で長年にわたって定評のある今井朋彦です。

そして、上記の盤石の出演陣に加え、最前線の俳優とダンサー合計16名がコロス役で出演、その融合と公演を支える姿にご感動いただけます!

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石丸さち子 / 演出
『オイディプス王』を再演できる喜びをいっぱいに感じながら、準備を続けてきました。
まずは、一年半を経て再会した三浦涼介さんの、この作品に賭ける思いの強さ。
稽古が始まる時には、膨大な台詞が心と身体にしっかりと染みこんでいて、稽古の中で、2500年ほども前に書かれた言葉に、どんどん血が通っていきました。
2023年の初演でも、オイディプスとして素晴らしい生き様を見せてくれた彼ですが、また新しい地平を切り拓いてくれています。
そこに、イオカステ役の大空ゆうひさん、長らく演劇に身を投じてきたベテラン俳優陣が、新たな視点で挑んでくれているものですから、稽古場は、日々、演劇的な興奮と喜びに溢れていました。
また、再演キャストとして飛び込んだ岡本圭人さんは、悩み考え抜き、彼らしいクレオン像を獲得してくれています。
そして、本公演で特筆すべきは、16人のコロスの存在です。
俳優とダンサー半々の構成で、俳優は踊ることに挑み、ダンサーは言葉で表現することに挑み、大変な進化をしてきました。一人一人が個性的でありながら、時には大勢の民衆に見えるはずです。
彼らが王(為政者)に寄せる信頼と敬愛。
王が民衆に寄せる慈愛と国を救おうとする熱意。
そのすべてを裏切っていく、神の定めた運命。
それでも生きていく姿に、2025年現在の世界への祈りをこめました。

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三浦涼介 / オイディプス王 役
『オイディプス王』2023年公演で僕は初めてギリシャ悲劇に挑みました。大作のタイトルロールを担う重圧と闘い、膨大なセリフに追われ、稽古中は心身共に消耗していましたが、演出家、多くのスタッフの方々、共演の皆様に支えていただき、緊張と恐怖の初日を乗り越え、座組の全員で公演を全うできたと記憶しています。悲劇でありながらオイディプスは死を選ばなかった点に一縷の希望、光明があると感じ、その点を大切に考え表現しました。

おかげさまでご好評をいただき再演の機会を得て、今度は支えてくださった方々に何かをお渡しできるよう、自身がオイディプス役を楽しんで演じられるようにと願って稽古に臨みました。稽古場で繊細に細心に演じることで、ここだと感じられるところに行き着き、オイディプスの弱さ、寂しさも解ると、深い作品世界の魅力もつかめたと思っています。
“それでも生きる”という点で、オイディプスと自分自身の共通点を見い出せた気持ちもあります。オイディプスの人間味も感じていただけると思います。

ギリシャ悲劇の最高傑作『オイディプス王』には人の世の普遍性と、変わりない不条理、不合理を感じられる身近な世界観があります。お客様にとって遠い別世界ではなく、難解でもなく、壮大な劇世界に自然と没入していただけると感じています。
僕の表現者としてのターニングポイントとなるような舞台にぜひ出会っていただけますと幸いです。
パルテノン多摩・大ホール、大阪SkyシアターMBS共に大好きな素敵な劇場です。
多くのお客様のご観劇をお待ちしております!

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大空ゆうひ / イオカステ 役
2023年の公演の際に私は初めてギリシャ悲劇に触れました。台詞の扱いも含め、イオカステ役に自分をフィットさせるのが課題だと思っていましたが、稽古をする内に思いの外、今を生きる女性と通じるものを感じられ、古代から時を超えて生き続ける戯曲の力に驚きました。

イオカステは壮絶かつ非常にドラマティックで振幅の大きい人生を送り、自分自身の思いを殆ど語ることなく、死に向かってしまいます。
そこで、オイディプスとのドラマ、そして戯曲では描かれていないライオス王と過ごした時代も想像しながら、イオカステ像を探りました。オイディプス役の三浦涼介さんと稽古をし、彼の熱量を受けながら自然と役に到達できたのが初演だったと思います。

今回の再演は初演の土台があればこそ深みのあるドラマが目指せると考えています。
相手役の三浦さんはたいへん繊細なオイディプスを表現しています。初演から一年半の時を経て、三浦さんが更に進境し、精神力が強い王になったと感じます。私もそのオイディプスを受けとめる度量を持つイオカステを演じたいと、エネルギーを呼応させて稽古をしてきました。
ギリシャ悲劇と聞くと敷居の高さを感じられるかもしれませんが、人の世の普遍性に深く感じ入ることができると思います。この戯曲がなにを伝えたいのかを想像してご観劇いただくと、まさにギリシャ悲劇エンタテインメントだと受け取っていただけると思います。多摩センター駅から緩やかな坂道を歩いて5分、パルテノン神殿ならぬパルテノン多摩が見えてきます。そこで上演するギリシャ悲劇をどうぞお楽しみください!
また、大阪SkyシアターMBSでの公演もご期待ください!

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岡本圭人 / クレオン 役
ギリシャ悲劇は演劇の原点で、『オイディプス王』はその歴史に刻まれた最高傑作です。アメリカの演劇学校でも英語版の脚本で学び、コロスを演じたこともあります。舞台俳優であれば、絶対に経験しておきたい作品なだけに、今回クレオン役を担うことになり、たいへん嬉しく思っております。俳優として、まさにこうした深みのある作品を求めていたタイミングで『オイディプス王』に出演することができ光栄です。

僕は自身の人生では体験しないであろう悲劇を観ると「これを繰り返してはならない」という気持ちになります。『オイディプス王』も2500年前に書かれた戯曲にもかかわらず、今改めて伝わってくるものや、共感できる部分がたくさんあります。そしてオイディプスを演じるために稽古場で奮闘されている三浦さんの姿を見ると、コロナウイルスという疫病に苦しみ、今も争いが絶えないこの時代に『オイディプス王』を上演する意味を感じます。ギリシャ悲劇を含む古典作品は人間の本質的な部分が深いところまで掘り下げられていて得るものが多く、だからこそ、長く世界中で上演され続けているのだと思います。

民衆に向かって言葉を放つような役は初めてで、大きなエネルギーが必要だと痛感しています。今、クレオンを演じられる喜びと共に想像力をかきたてながら創っていきたいと思います。
また、パルテノンの名の劇場でギリシャ悲劇の最高傑作を観劇なさる機会はなかなか無い事と思います。ぜひご観劇ください!

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東京公演は2月21日(金)~24日(月・休)パルテノン多摩 大ホール、大阪公演は3月1日(土) SkyシアターMBSにて上演致します。上演スケジュール、チケット情報ほか詳細は「SCHEDULE & TICKET」よりご確認ください。
2025.02.13

ゲスト出演したテレビ、ラジオ番組が絶賛配信中です!

『オイディプス王』主演の三浦涼介と、岡本圭人が出演したテレビ番組、ラジオ番組が配信でもお楽しみいただけます。ぜひお見逃しなく!

2月11日(火祝)11:00~11:30放送済
「そうだ劇場、行こう。ドキドキ・ワクワク・うるうる 春の演劇大集合!!」/MBS毎日放送
三浦涼介 ゲスト出演
https://tver.jp/episodes/ep4jm6k655


2月10日(月)21:45~22:00放送済
「空飛ぶ劇団ラヂオ」/MBSラジオ
岡本圭人 ゲスト出演
https://radiko.jp/#!/ts/MBS/20250210214500

2025.02.10

「毎日新聞」WEB記事掲載、「空飛ぶ劇団ラヂオ」ゲスト出演!

2月9日(日)より掲載中
「毎日新聞」WEB
三浦涼介 取材会
https://mainichi.jp/articles/20250205/k00/00m/200/141000c
※会員限定記事となります。



2月10日(月)21:45~22:00放送予定
「空飛ぶ劇団ラヂオ」/MBSラジオ
岡本圭人 ゲスト出演
※番組の内容と放送日時は、変更になる場合がございます。予めご了承ください。


2025.02.06

公開稽古&取材会を行いました!

2月5日(水)に都内稽古場で公開稽古と取材会を実施!
演出の石丸さち子さん、主演の三浦涼介さん、岡本圭人さんからコメントと稽古写真が届きました。

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撮影:田中亜紀

石丸さち子 / 演出
初演時に、オイディプスの苛烈な運命を描いた悲劇であるものの、最後には希望も見出せる作品にしようと三浦さんと話していました。それが叶ったことは大きな喜びで、再演がすぐに決まったということは、この『オイディプス王』の魅力が伝わったのだと感じます。再演に臨むことは初演とはまた別の難しさがあります。かつての痛みや輝きはそのままに、新たな発見をできるかどうか。初演の焼きなおしにならず、さらなる魅力に辿り着けるかどうか。そこに果敢に立ち向かう三浦さんを筆頭に、岡本さんが演じる新しいクレオンと充実したコロスに更に新メンバーを迎えて、再演の布陣ならではの創作が続いています。初演を評価してくださった皆様に、再びの感動と、また新しい地平を見ていただけるのではと、光明を見出しているところです。2500年前の言葉とはとても思えない、現代においてなお生き続ける戯曲を、三浦さんがどのように体験し演じてくれるのか。新たに何を感じ、どんな絶望と希望が見えるのか、演出家自身が楽しみにしています。今までのギリシャ悲劇のイメージを覆すような、とても鮮烈で繊細な心の揺れが表現された、美しい『オイディプス王』になると確信しています。劇場にお越しいただき、同じ時間と場所を共有するからこその、価値ある時間をお届けします。劇場でお待ちしております。

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三浦涼介 / オイディプス王 役
約1年半ぶりの再演ですが、思い返すと初演は舞台に立てるのだろうかという不安感のなか過ごしていました。無事に幕が開き、幕が閉じたのですが、その後すぐに再演のお話をいただき、楽しみにしていました。初演の際はキャスト、スタッフの皆さんにたくさん支えられてオイディプス王として立たせていただきました。記憶がないぐらい、ただ、ひたすらに精一杯演じていたので、あらゆることに目が行っていなかったのですが、それを経たからこそ今がすごく幸せで、表現の一つ一つを大切にしていきたいです。
今回は出来る限り僕ができることを、なにか皆さんに渡せるようにと心に決めて稽古場に入りました。オイディプス王を演じるにあたって周りにいる皆さんのことを見ることが大事なことになっていて、充実した稽古に楽しんで臨んでいます。
前回は命懸けます!と話していたのですが、命は大切にします(笑)。お芝居をするにも体と心の健康が一番なので、自分のことも相手のことも大切に、僕の使命を果たせたらと思っています。心を込めて演じますので是非劇場にお越しください。

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岡本圭人 / クレオン 役
僕自身初めてのギリシャ悲劇で、強い憧れがありました。セリフを言うにつれて、僕の知らない感情が奥底から出ているように感じています。オイディプス王が抱える問題や使命はすさまじく、孤独に生きているのですが、自分が演じるクレオンとの関係性をどのように見せられるか少しずつ考えています。
今回初参加ですが、出ていない場面の稽古を見ていると心を揺さぶられるばかりです。コロスの体の底から出てくる動きは涙を誘いますし、こんなに素晴らしいオイディプス王を演じられるのは三浦さんしかいないのではないかと思います。
僕にはまだ課題がありますが、演出の石丸さんと一緒に探して見つけた時、どのようになるのか、わくわくしています。ギリシャ悲劇には難しい印象があると思いますが、作品には2,500年間世界で上演されてきた力があります。今を生きる人がオイディプスを見た時にどのように感じるのか楽しみですし、この『オイディプス王』をパルテノン多摩で上演することに意味を感じており、パルテノンという名の劇場でギリシャ悲劇を観ることは、なかなかない体験になると思います。多くの方々に観ていただけますと嬉しいです。

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『オイディプス王』は2月21日(金)~24日(月・休)までパルテノン多摩 大ホール、その後3月1日(土)に大阪・SkyシアターMBSにて上演致します。

詳しいスケジュールやチケット情報は「SCHEDULE & TICKET」よりご確認ください。